鳥貴族による鳥二郎商標に対する異議申し立て
こんばんは。焼き鳥、美味しいですよね。
今日は話題になっているニュースについて、前から思っていることがあったので書いてみたいと思います。
そのニュースとは、全品280円で人気・社長の息子さんが関ジャニ∞の大倉忠義・最近上場したことで有名な焼き鳥屋「鳥貴族」による、鳥貴族を真似したと思われる全品270円の焼き鳥屋「鳥二郎」のロゴ商標権についての、異議申し立てが認められなかったというものです。
ロゴが類似しているという申し立ては却下されたようですが、二社のロゴを比べてみましょう。
(画像は上記記事より転載)
う〜ん、似てますよねー(笑)。
そもそもこの二社のことは、このニュースを見たときから気になっていたのです。
みんな大好き・鳥貴族とは
そもそも鳥貴族をご存じない方のために少しだけ解説です。
鳥貴族は全品280円という破格にもかかわらず、なかなかの味で十分満足できる料理とお酒を提供してくれる焼き鳥屋さんです。
もともと大阪が発祥で、京都ではここ10年くらいの間に随分店が増えた印象です。最近は東京にも多く出店しているようですね。
個人的に、大学生のころよくお世話になりました。
今もたまにお世話になっています(笑)。
鳥貴族そっくり・鳥二郎とは
では、もう一方の鳥二郎はどんなお店なのでしょうか。
鳥二郎は京都を本拠地とした焼き鳥チェーンで、他の飲食店も経営する株式会社インターワンという会社が運営しているようです。ネーミング・ロゴ・メニュー・店舗何をとっても鳥貴族を意識していることが感じられます。値段も鳥貴族より10円安い、全品270円。
なお、鳥貴族にはない「お通し代(270円)」を請求されるため、同じ数を注文した場合は一人28品以上注文しないと鳥貴族より高くなるようです(笑)。
鳥貴族にはない鳥二郎があちこちに出店しはじめたのはここ数年だと思うのですが、初めて鳥二郎の店舗を見たとき、あまりの鳥貴族のパクりっぷりに思わず笑ってしまいました(笑)。(記事の最後に載せています。)
また、「ついに鳥貴族もこんな風に真似される対象になったのか……」と、昔から通っていた身としては幾分感慨深かったです。
ところでどこにも書いていないのですが、鳥二郎の「鳥」は鳥貴族の鳥として、「二郎」は同じく格安居酒屋チェーンのももじろうからきているのでしょうか?(笑)
異議申し立ての結果
今回の異議申し立てについて詳細は上記の記事をご覧いただくとして、簡単に書くと、鳥貴族が商標として登録している自社ロゴマークについて、鳥二郎が類似したロゴマークを商標として登録し使用しているので、これは取り消されるべきではないかということを特許庁に申し立てたようです。鳥貴族は、鳥二郎のロゴは先に商標登録した自社のロゴに類似しているので商標は無効だというわけです。
結果としては、鳥貴族の申し立ては認められず、鳥二郎のロゴが継続して商標登録されることになりました。ロゴだけでなくあらゆる点を真似ていることからも、鳥二郎のロゴが鳥貴族のロゴを真似たのは明らかなのですが、ロゴ商標権の扱いという点においてロゴ単体で考えると、ロゴが無効とまでは判断されないようですね。
上の記事でも触れていますが、この申し立てはロゴの商標権についてのみが争点です。
本命という意味では、不正競争防止法の観点から鳥貴族が鳥二郎を訴えており、こちらの裁判の行方も気になるので、続報を待ちたいと思います。個人的には訴えが認められてほしいと思っています。
おまけ:同じビルに入居する鳥貴族と鳥二郎
ちなみに、私が初めて見た鳥二郎はこれでした(笑)。やっぱり似すぎ!そしてまさかの同じビル!(笑)
これは知らない人は間違えて入店してしまいますよね。
余談ですが、京都市にはかなり厳しい景観条例があります。
景観条例には配色の規定があり、派手な色は使用が制限されています。
鳥貴族の看板は、本来の色(原色に近い黄色と赤色)から景観条例に合わせるため白黒に変更しているようです。一方で鳥二郎の看板は、厳密には判断できませんが彩度の高い色が広範囲に使用されており、これを守っていないようにも見えます。おかげで、鳥二郎の看板の方が目立ってしまっています(笑)。