各地の撮影スポットをカメラ仲間と訪れるこのシリーズ。今回は明治時代からの砲台跡が残る、和歌山と淡路島の間にある無人島・友ヶ島に行ってきました。
天空の城ラピュタをほうふつとさせる、木や草、ツタに覆われる古びたレンガの要塞のような建物と、役目を果たして廃墟となり無人島の自然に溶け込んだ独特の雰囲気に圧倒された場所でした!
友ヶ島とは
友ヶ島は、和歌山県北部の本州と淡路島の間にある4つの無人島(地ノ島、神島、沖ノ島、虎島)からなる場所です。このうち沖ノ島には、明治時代に大阪湾の防衛のためにつくられた由良要塞の一部である砲台跡が残っており、無人島の自然の中に突如廃墟になったレンガ造りの軍事設備が表れることから、まるで天空の城ラピュタのワンシーンのような風格があります。こういった要塞跡が映画やテレビなどで使われたり、コスプレ撮影にも利用されたりしているようです。
持って行ったもの
持って行ったカメラ関係の機材を紹介します。
いずれもローコストでありながらハイパフォーマンスなカメラ・レンズ・三脚なので、カメラ初心者の方にもおすすめです。
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X7 ダブルズームキット EF-S18-55mm/EF-S55-250mm付属 KISSX7-WKIT
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京都を出発、和歌山県・加太港へ
今回も京都から車で向かいます。とはいえ友ヶ島は本州から離れた島のため、最終的には船に乗る必要があります。まずは友ヶ島行きの唯一の船がある、和歌山市の加太港を目指します。
京都市内から加太港までは2時間半で行けるだろうと予想して、京都駅前を午前7時に出発。冬の間、加太港と友ヶ島を結ぶ友ヶ島汽船は1日1往復しかないため、午前10時の船便(加太港→友ヶ島(沖ノ島))を逃すとその日は友ヶ島にたどり着けないことになります。(実際に訪れたときから今回の記事まで少し時間が経っており、当時はまだまだ寒い冬の時期でした。)
船に間に合わない……!?
そんなわけで、いつもより早めの7時に出発。途中ナビの指示にしたがって大阪市内で高速を降りたり、コンビニでお昼ごはんを買ったりしながら走っていきます。
まあ3時間もあるし時間は大丈夫だろうと軽く考えていたのですが、なんだかんだ思いのほか時間がかかったうえ、加太の港の手前で道を間違えて家が密集する細い街路に入ってしまい、気づけば9時50分になりました。
少し焦りながらも、ナビ的にはまっすぐ行けば港に着けそうなのでそのまま直進!ところが、街路を進んでいくと道は車が通れない狭さになり、まさかの行き止まり……!!
大汗をかきながらバックで道を戻り、必死で港へ向かうと、なんとか9時56分に加太港へ到着しました……あぶないあぶない……(笑)。
なお友ヶ島汽船の乗り場へは、海沿いを走る県道65号線から直接入れず、手前で県道を外れて細い街路をぐるっと回り県道の下をくぐらないと入れないので、実際に訪れる際は注意が必要です。
危うく船に間に合わず撤収!となるところでしたが、かろうじて船に間に合い、友ヶ島へ渡る船へ飛び乗ります。
友ヶ島汽船に乗って友ヶ島(沖ノ島)へ
友ヶ島へは加太港から船で15分ほど。夏の繁忙期には一日に往復6便近くあるこの航路ですが、冬の間は利用する人も少ないためか一日2往復のみ(平日は運休)です。冬の間は午前10時に加太港を出発し、午後3時半に友ヶ島を発つという選択しかとれません。
この日は天候の関係か、帰りの便が14時半に変更されていました。友ヶ島へ行くときは、友ヶ島汽船のホームページを確認するのがよさそうです。
料金は片道1000円、往復で2000円です。
漁船やマリンスポーツを楽しむ人たちの中を船で進んでいくと、沖ノ島の野奈浦桟橋に到着します。ついに友ヶ島へ上陸です!
友ヶ島を散策&撮影
この日は帰りの船便が通常の15時ではなく14時半に早まるということで、友ヶ島をぐるっと一周するのは断念しました。大きくない島とはいえ、一周するにはそれなりに歩くことになるという前情報があったからです。
友ヶ島には全部で6ヶ所の砲台跡があります。桟橋付近である程度写真を撮ったあと、最も規模が大きく保存状態もいいという第三砲台跡を目指し山を登っていきます。
山を登っていると、紫色の植物を発見。何の植物かなーと思って撮っていると……
手前には大きなクモがいました!(苦手な方、ゴメンなさい。)
15分ほど山を登ると関西国際空港のレーダー施設があり、そのすぐそばに第三砲台跡がありました。
予想していたよりも大きな施設で入り組んでおり、レンガ造りの古びて壊れかけた構築物にツタが絡まっていたりと、本当にラピュタを想起させるような場所です。これはわざわざ来る価値がありそうです!
早速風景&ポートレートの撮影を開始しました。見どころが多く、独特の雰囲気がある空間で、時間があっという間に過ぎていきます。
煉瓦造りの構築物は、地上だけではなく地下にもあり、入り組んだ通路が張り巡らされています。ここはまったく光が入らないため真っ暗です。ストロボをたいて撮影してみるとこんな感じでした。
色をいじるとこんな感じになりました。
結論から言うと、第三砲台跡だけで14時近くまで時間をつぶしてしまいました(笑)。第三砲台跡ですら、じっくり見て回れたとは言い切れない感じで、思ったよりずっと広くて密集した廃墟でした。
コンビニで買ってきたお昼ごはんを食べるのも忘れ、写真に熱中でした。写真を撮っていると、本当に時間がたつのが速いですね……。
撤収
14時をまわると、これまで持ってくれていた雨が降り始め、温度も低くなってきました。
船に乗り遅れてはいけないので、このあたりで片付けをして山を降り、船に乗って加太港へ向かいます。さらば友ヶ島!
島全体はとても回れなかったのですが、それでも友ヶ島の魅力を十分に感じられた訪問でした。また、友ヶ島にリベンジしたいと思います。
まとめ
以上、ラピュタのような砲台跡が残る友ヶ島に行ってきたレポートでした。
魅力たっぷりの無人島である友ヶ島、次は暖かい時期に訪れてみたいですね。
友ヶ島を訪ねる方は、友ヶ島汽船の乗り場と時刻表をよく確認しておくのが良さそうです。写真を撮る人や廃墟マニアな人はもちろん、どちらでもない人も独特の雰囲気を楽しめる場所なので、ぜひ友ヶ島を体験してみてください!
友ヶ島以外にも、撮影に行ってきました。よろしければご覧ください。