いろいろな撮影スポットへカメラを持って写真を撮りに行くこのシリーズ。
今回は京都府北部の舞鶴の、かつて栄えた軍港に関連する2つの場所に行ってきました。
舞鶴の撮影スポット
今回の目的地・舞鶴市は京都府北部にある日本海に面した街で、かつて城下町として栄えたエリア(西舞鶴)と舞鶴鎮守府が置かれ軍港として栄えたエリア(東舞鶴)という2つの顔を持っています。
今回の撮影スポットは、東舞鶴の軍港にちなんだ2つの場所へ向かいました。
1つは舞鶴赤レンガパークです。旧日本海軍が設置した12棟の赤レンガ倉庫群が保存・活用されている場所であり、国の重要文化財にも指定されています。
そしてもう1つは金岬砲台跡。金岬は舞鶴湾の入り口に位置する岬であり、かつて舞鶴を守るための砲台が設置されていました。以前訪れた、ラピュタのような和歌山県の友ヶ島と似た場所だといえます……が、この金岬砲台跡、実はとんでもないスポットでした。それは後ほど……
友ヶ島については、こちらをごらんください。
持って行ったもの
おなじみの機材たちです。いずれも安くて高性能なカメラやレンズです。
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出発
京都を午前8時半に出発。車に乗って一路京都府を駆け上がります。
これまでは京都府の南北は高速道路でつながっておらず、途中片側一車線の国道を走る区間があり、移動には時間がかかっていました。しかし、最近完成した京都縦貫自動車道のおかげで、京都府の南北の移動はずいぶん早くなりました。
沓掛(くつかけ)インターから京都縦貫自動車道に乗り、綾部ジャンクションで舞鶴若狭自動車道へ乗り換え。舞鶴西インターで降りてしばらく走れば、あっという間に舞鶴赤レンガパークに到着です。周りには造船所や海上自衛隊の施設があり、海の街!という感じがします。この時点で10時半前だったので、2時間かかっていないことになります。
舞鶴赤レンガパーク
舞鶴赤レンガパークは、旧大日本帝国海軍の舞鶴鎮守府における軍需品の保管場所として1902年~3年にかけて建設された倉庫群であり、現在はそのうちの8棟が国の重要文化財に指定され、2012年に現在の形でオープンした施設です。
歴史を感じる赤レンガ倉庫が並んでおり、なんともいい感じです。その赤レンガ倉庫やすぐそばにある海を背景に、ポートレートを撮影しました。毎回感じますが、写真を撮影していると時間があっという間に過ぎ去るのでびっくりします。それだけ熱中しているということでしょうか。
私たちの他にもポートレートを撮影しているグループがありました。(被写体はなんと、きぐるみでした!)
赤レンガ倉庫の外観はもちろん素敵なのですが、倉庫の中もあなどれません。素敵な光と影が表れる場所や、奥行きがあって撮影に向いた場所がありましたよ。
お昼ごはん・新鮮な海鮮丼
いつのまにか正午を回っていたので、お昼ごはんを食べることに。
せっかくの舞鶴なので、新鮮な魚介を!ということで、海鮮丼が食べられるお店へ向かうことに。舞鶴には舞鶴港とれとれセンターという有名な観光市場がありますが、今回は市場ではなくその隣にあるお店へ向かいます。
お店は魚屋さんのとなりに併設された感じで、長机とパイプ椅子が漁師小屋をイメージさせます。
本業の魚屋さんでは、新鮮な魚介類がお得な値段で販売されています。個人的には京都市内のスーパー比で2倍近くの量で値段は約半額(!)というブリのあらがとてもとても気になったのですが、この後も写真を撮りに別のスポットへ行くことから断念しました。残念。
お店では何種類かの丼や、新鮮な魚介を焼いて食べることもできるようです。隣の席では近所のおじいさんと思われる方が、カップ酒(2本目)と焼きはまぐりでお昼から一杯されていて、とても幸せそうでした(笑)。今回は全員海鮮刺身丼を注文。ちょうど魚が切れたということで、しばらく待ちます。
写真の見せ合いなどをしていると、海鮮刺身丼が到着!
こちらは自分で刺身をごはんに盛り付けるスタイルです。いろんな魚が入って出汁がよく出ているお味噌汁付きです。お魚が新鮮で美味しかったです。
金岬砲台跡
お腹も膨れたので、2つ目の撮影スポット・金岬砲台跡へ向かいます。
金岬砲台跡はGoogle Mapに載っていないマイナーなスポットです。衛星写真を見ても、森に埋もれて位置がよくわかりません。
金岬砲台跡へは、舞鶴市の西部にあり同じように砲台跡が残っている槇山公園への道を通っていきます。槇山公園への道は、府道601号線にある見逃してしまいそうな看板を目印に、車がすれ違えないほど細い道を上がっていきます。
ガードレールも少ないため、少し運転を誤ると崖から落ちてしまいそうな道をハラハラ進むこと3~4キロ、車数台が留まれる少し開けた場所に到着。
このまま道を上がっていけば槇山公園へ行けるのですが、金岬砲台跡は槇山公園よりも秘境といえる場所。なので、ここに車を止めて歩いて行くことになります。
駐車スペースから少し歩くと、対岸に発電所が見えます。あまり人が通っていないことがわかるような獣道です。
ここまでの車で上がる道の状況から想像できるとおり、ここからの徒歩の道も相当な荒れっぷりでした。草は生えまくり、さらに木が倒れまくっており、くぐったりまたいだりさながらアスレチックのように山道を進むことおよそ15分。なんと道が滑落していました……!
このときは広角のレンズが無く現場を写し撮れていないのですが、伝わるでしょうか?
この場所だけはロープが張ってあり、滑落しているとはいえ30センチくらいの斜めの足場はあるのです。ただ、写真の外、足場の下は完全に崩れており、もし足を滑らせて落ちれば10メートル以上滑り落ちることは間違い無さそうです……。
進むか諦めるか迷ったものの、意を決して進むことに!
ハラハラしましたが、ロープを持つことでなんとか通り抜けることができました。
なんとか難所をクリアし、さらに歩くこと5分ほど、ようやく金岬砲台跡へ到着しました!骨が折れるスポットですね……。
金岬砲台跡は規模はそれほどでもないものの、あまり人が入っていないため廃墟感が強く感じられます。友ヶ島などの保存されている砲台跡との違いは、金岬砲台跡はそれ自体が土や木・草に埋もれており、全体像を把握できないことです。
全体像が撮れる開けた場所がほとんどない上に、自然の下敷きになっているという表現がぴったりくる砲台跡の構築物です。
和歌山県・友ヶ島と同じく、さながら天空の城ラピュタのようです。
1時間ほど滞在し、日が暮れる前に撤収。日が暮れるとここまでの道を歩くのはかなり危険そうです。もし行ってみようと思う方は、日が暮れる前に戻ることをおすすめします。
今回もすてきなスポットに巡り会えました。
まとめ
以上、軍港の街・舞鶴に写真を撮りにいってきたレポートでした。
京都市内や大阪市内からも意外とアクセスの良い舞鶴市。舞鶴以外にも近畿の北部には素敵なスポットがたくさんあるので、また訪れたいと思います。
また、金岬砲台跡は予想以上にたどり着くまでがハードなスポットであり、山歩きができる靴で行くことをおすすめします。金岬砲台跡は観光資源として整備されておらず、山の中に打ち捨てられた廃墟という感じが強いため、こういったスポットを求めている方にはいいのではないでしょうか。
もっと簡単に砲台跡の雰囲気を楽しみたい方は、今回は訪れていない槇山公園にある槇山砲台跡や、より大規模で整備もされている和歌山県の友ヶ島をおすすめします。