京都から一番近い空港である伊丹空港(大阪国際空港)。京都と伊丹空港の間を移動するには、どのような方法があるのでしょうか。先日、伊丹空港を利用する機会があったので、まとめてみました。
京都から空港は遠い?
京都からどこかへ行くときや、またはどこかから京都へ旅行に行くときは、一般的に新幹線が利用されることが多いと思います。京都駅にはすべての東海道新幹線が停まるだけでなく、京都駅を拠点として京都市内の各所へ移動するにも便利ですからね。
とはいえ新幹線では不便な場所に行くときは飛行機を使う必要があります。
関西の大きな空港といえば、伊丹空港(大阪国際空港)か関西国際空港です(神戸空港もありますが……)。このうちより京都に近く、便利に利用できるのは伊丹空港です。
京都との距離を考えても、特に国内の移動については多くの場合伊丹空港が利用されます。新幹線の便利さと比べると、京都から飛行機に乗りに行くのはどうしても不便に感じてしまいます。
どうすれば伊丹空港を便利に利用できるのか、また費用対効果はどうなのか、気になったのがこの記事のきっかけでした。
交通手段
それでは、交通手段ごとのおおよその所要時間と費用を順番に見ていきましょう。
空港リムジンバス
最初に思いつくのが、京都市内と伊丹空港を直接結ぶ空港リムジンバスです。駅からバスに乗れば1時間ほどで空港までたどり着けるので、大きな荷物があってもそれほど苦労しません。ただ一般道路と高速道路を走るため、場合によっては渋滞に巻き込まれ予定よりも時間がかかることがあるので注意が必要です。
基本的には京都駅・八条口と伊丹空港の間を接続していますが、早朝に京都から出発する便については京都市役所前や四条大宮から伊丹空港へ向かうものもあります。
所要時間は約50~55分(京都駅-伊丹空港)、値段は1,310円です。
電車とモノレール
次に、リムジンバス以外の公共交通機関を考えてみます。伊丹空港には大阪モノレールが乗り入れていることから、大阪モノレールに乗り換えられれば、電車を使って伊丹空港へ行けます。
京都市内を通る路線で大阪モノレールに連絡しているのは、阪急京都線の南茨木駅か京阪本線の門真市駅です。阪急については、京都線で十三駅まで向かい宝塚線に乗りかえて蛍池駅へ、そこから伊丹空港までモノレールで一駅移動するという方法もあります。
このうち京都市内から一番利用しやすいのは、阪急京都線で南茨木駅まで向かい、大阪モノレールに乗り換える方法です。南茨木駅には特急が停車しないため、茨木駅まで特急で向かい準急以下に乗りかえるか、京都市内から準急で南茨木駅を目指します。
所要時間は約60~70分(阪急河原町駅-伊丹空港間)、値段は750円です。
空港リムジンバスとくらべて少し時間がかかり、乗り換えや座れるかどうかという問題もありますが、お金だけを見るともっとも安く移動できる方法です。
また、人身事故などが起こらなければ予定の時刻に着けるという利点もあります。ただ、重い荷物がある場合だと、駅での移動や乗り換え、電車内での荷物の取り扱いなどに手間取ることになり、少し大変かもしれません。
阪急京都線十三駅・宝塚線蛍池駅経由の方法は、南茨木駅経由より若干時間とお金、乗り換えの手間がかかります。
さらに、隠れた節約の手段として、阪急蛍池駅で下車したあと1駅だけ乗るモノレールに乗らず、徒歩で伊丹空港に移動するという方法もあります。この場合20分程度歩くことになりますが、モノレールの200円がかからないため、阪急河原町駅からだとわずか470円で伊丹空港まで行けることになります。全体では四条河原町からおよそ1時間30分かかりますが、時間と体力に余裕があって、お金を節約したい場合は、この方法もありかもしれません。
京阪門真市駅経由の方法は、京都市内から伊丹空港へ行く場合では、時間とお金を考えるとあまりメリットがありません。京都市以南や京阪沿線から伊丹空港へ向かう場合は利用価値がありそうです。
乗り合いタクシー
空港リムジンバス・電車とモノレール以外の方法としては、乗り合いタクシーが考えられます。この方法のメリットはなにより、自宅やホテルまで迎えに来てもらえるという点です。重い荷物があっても自宅やホテルから伊丹空港まで、ドアツードアで移動できます。乗り合いタクシーなので、最大9名程度ほかのお客さんと同乗することになります。
もっとも便利な方法だといえますが、その分費用もかかります。このサービスはいくつもの会社が行っていますが、一番有名なMKタクシーの「MKスカイゲイトシャトル」によると、所要時間は70分~90分程度(京都市内の場所によります)、費用は2,900円(大きな2つ目の荷物から+500円)です。
お金を考えると、ほかの2つの手段よりかなり高くかかります。所要時間については、京都駅や阪急の駅を経由せずに指定した場所に迎えに来てくれることを考えると、自宅やホテルの位置にもよりますが、それほどほかの手段と比べても大差ないように感じられます。
荷物が多かったり子供や高齢者がいて移動が大変なときや、京都市内中心部には出にくいときなど、シチュエーションによっては大活躍してくれることでしょう。
状況別の交通手段
交通手段別の所要時間と料金をおさらいをすると、以下のようになります。
交通手段 | 所要時間 | 料金 |
---|---|---|
空港リムジンバス | 約50~55分 (京都駅-伊丹空港) |
1,310円 |
阪急&モノレール | 約60~70分 (阪急河原町駅-南茨木駅-伊丹空港間) |
750円 |
阪急&徒歩 | 約90分 (阪急河原町駅-十三駅-蛍池駅-伊丹空港間) |
470円 |
乗り合いタクシー | 約70分~90分 | 2,900円 |
基本的には、荷物の量、移動にかけられる時間、京都市内のいまいる場所or目的地、そしてかけられるお金を天秤にかけて選択することになります。
状況 | 交通手段 |
---|---|
京都駅周辺から、 または京都駅まで出て移動する |
空港リムジンバス |
四条や河原町周辺など、 阪急沿線から移動する |
阪急で南茨木&モノレール or 空港リムジンバス |
なるべく安いほうがいい | 阪急で南茨木&モノレール |
何が何でも安いほうがいい | 阪急で十三経由蛍池下車&徒歩 |
お金がかかっていもいいから 楽に移動したい |
乗り合いタクシー |
早朝に移動する | 空港リムジンバス or 乗り合いタクシー |
状況別に考えるとこんな感じでしょうか。そのときの状況に応じて選択するのが良さそうですね。
まとめ
以上、京都と京都から一番近い空港である伊丹空港(大阪国際空港)を移動する方法についてまとめました。
今回私は、荷物がそれほど多くないこと、時間も昼前のフライトで余裕があることから、阪急とモノレールで移動しました。
京都と伊丹空港を移動される方は、この記事を参考に京都市内と伊丹空港間の移動方法を検討してみてください!
京都と大阪の間の移動については、以下の記事をご覧ください。
また、京都市内の移動には、こちらの記事をどうぞ。