東京・新宿にある老舗のカレー屋「ガンジー」さんに行ってきました。
なんでも1972年オープンのお店だそう。50年近くも歴史があるのですね。
ガンジーさんが提供されているのは、いわゆる「欧風カレー」。人気店でありながら、苦いとか酸っぱいという口コミもあるカレーはどんな味なのでしょうか。
東京・新宿の老舗カレー店「ガンジー」
新宿駅の東口からしばらく歩いたところ、狭い道に面した雑居ビルの2階にガンジーさんがあります。
最近カレーにハマっているとはいえ、もっぱらスパイスカレーやインドカレーを食べたり作ったりしている今日このごろ。今回はスパイスカレーやインドカレーとは毛色の違う、欧風カレーを試してみることにしました。
欧風カレーって、よく考えてみるとあまり食べたことがないかもしれません。
日本式のカレーも欧風カレーといえるのかもしれませんが、日本式のカレーといえば、市販のルーを使ってつくる家庭の味だったり、学食なんかにある小麦粉と油たっぷりなカレーだったりのイメージです。
欧風カレーは、小麦粉や油脂を使い、コンソメやブイヨンをしっかり効かせて、玉ねぎを飴色まで時間をかけて炒め、フルーツやワインなども使いつつ、一方でスパイスも使う……ホテルのレストランや洋食店で出てきそうな、日本式のカレーをリッチに本格的にしたような感じでしょうか。
さて、そんな先入観をもちながら訪れた、欧風カレーの老舗・ガンジーさんのカレーとは。
ガンジーの濃厚で苦くて酸っぱい、大人な味わいの「ビーフカレー」
雑居ビルの狭い階段を上がり、ガンジーさんに入店。カウンターに着席します。
お店はカウンターだけでなくテーブルもあるものの、それほど広くはありません。ですが、老舗らしい重厚な内装です。
ガンジーさんにはカレーのメニューが数種類あるものの、今回はルーを味わいたいので一番ベーシックなビーフカレーを注文しました。
ビーフカレー以外にも、エビカレーやトマトとチーズのカレー、ミックスカレーがあります。
近くの方がトマトとチーズのカレーを注文されていましたが、大ぶりにカットしたトマトがルーの上に載って提供されており、何やらとてもおいしそうでした。トマト好きとしてはとても惹かれます……次回はトマトとチーズのカレーに決まりですね。
そうこうしながら待つこと5分程度でビーフカレーが到着。
ごろっとした牛肉の塊が見えるルーとご飯だけというシンプルな構成です。
まずはルーから。
一口食べると、ビーフ由来と思われるコクの深さを感じます。出汁としての牛の旨みがしっかり出ています。
そして、前評判どおり、苦味と酸味もしっかりと感じます。日本式のカレーにはここまでの苦味や酸味はないので、日本式のカレーを想像して食べると驚いてしまいそうです。
欧風カレーのイメージにある、飴色玉ねぎの甘みはあまり感じません。むしろ、飴色玉ねぎ(?)を煮詰めたような苦味や酸味があります。この苦味や酸味には、スパイスも貢献しているようです。
ルーには、具として7個くらいのごろっとした牛肉の塊が入っています。ビーフカレーといいながらほぼ具がないカレーも多いなか、牛肉だけでもビーフシチューのような相当の量です。
一方で具を楽しむビーフシチューとは違って、ジューシーだったりとろけるような食感だったりとは真逆で、むしろ旨味をルーに出し切ったことがよくわかる味わいです。つまり、それだけの牛肉がルーのコクを出すために使われているということですね。
また、カレーを食べ進めるとじんわり汗をかいてくるレベルで辛く、このビターな風味と濃厚な出汁、そしてしっかり効いているスパイスがマッチして、ガンジーさん独特のカレーになっていると感じました。総じて、大人向けのカレーだといえそうです。
ご飯もお皿に半分、ではなく全面に盛り付けてあり、ボリューム十分。箸休めの福神漬けで辛さを中和しつつ完食しました。欧風カレーが味わえて満足です。
まとめ
以上、東京・新宿の老舗カレー店「ガンジー」さんの紹介でした。
濃厚なビーフのコクとしっかりした苦味や酸味があり、そしてスパイシー。老舗らしい歴史を感じる重厚感のある欧風カレーでした。欧風カレー、自分で作るのはなかなか大変でしょうが、おいしいものですね。
辛さもしっかりあるので、辛いのが苦手な方はトッピングのチーズを注文するといいようです。
次回はトマトとチーズのカレーに挑戦したいと思います。
- 店名:ガンジー
- 住所:東京都新宿区新宿3-17-21 第3ビル 2F
- 営業時間:11:30~22:00(L.O.21:30)
- 定休日:なし