祇園祭・前祭の山鉾巡行が無事終了した京都ですが、昨日の台風11号により大雨が降りました。ほぼ24時間止むことなく降り続けていた気がします。そのせいで京都市内でも、避難勧告が出やすい北区や左京区だけでなく、普段は洪水警報がでないような東山区にまで洪水による避難勧告が出ており驚きました。
また、JR西日本では多くの方が電車に閉じ込められたようで、大変ですね……。
18日の夕方現在では、京都府内の警報・注意報がすべて解除されており、結果的に建物などの大きな被害がなくてよかったと思います。
大雨が降ると気になるのが、京都のシンボルともいえる鴨川です。昨日は上の写真のように、水量と勢いがすごいことになっていました。
歴史的にも鴨川は大雨のたびに氾濫し、京の街を水浸しにしています。戦後の河川掘削工事などで川幅が広がり、川底が深くなってからは、大きな被害は出ていません。ですが今でも大雨の後に鴨川を通ると水の多さに驚きます。
そんなわけで、今日も大雨から一晩明けた鴨川の様子を見てきました。
普段の鴨川のようす
その前に、普段の鴨川の様子を見ておきましょう。
夜はこんな感じです。夏の間は川床がでています。風流ですね。
普段は穏やかな鴨川ですが、大雨でどうなっているのでしょうか。
三条大橋から南側を見る
三条大橋から南側を見た様子です。夜中と比べると水位は大分下がっています。水が褐色に濁っており、流れも飲み込まれると流されてしまう程度早いです。遊歩道の芝の上にも褐色の水溜りができているので、少なくともこの高さまでは水が来ていたわけですね。
余談ですが、数年前より植えられるようになったこの芝生、年に1・2度くらいはこの位置まで水位が上がるため、植えられてからしばらくは大雨のたびに芝が流されて土が露出するという悲しいことになっていました。今回は濁流にのまれたにもかかわらず、しっかりと芝が残っており、少しほっとしました(笑)。
動画も撮ってきました。
三条大橋から北側を見る
続いて、三条大橋から北側を見てみます。
北側もすごいですね……こちらも動画をどうぞ。
高瀬川を見る
ついでに高瀬川も見てきました。やはり濁っていますね。
普段はきれいな水が穏やかに流れていますが、濁っているとおしゃれ感が減退しますね……
おまけ:昔の鴨川のようす
昔の鴨川の様子がわかる写真がありましたので、紹介しておきます。
1955年の四条河原町・三条河原町の様子です。戦後すぐに鴨川の掘削工事が行われ、川が深くなっている頃だと思います。左下の橋の横に、京阪電鉄の三条駅(京阪三条)と思われる建物が写っており、現在は地下を走る京阪が地上を走っていたことがわかります。
自分のよく知っているところの昔の写真を見ると、なんとなく面影はあるのに全然違っていてとても面白いです。上の写真もまだまだ大きな建物が少なく、現在は繁華街となっている地域ですが、当時は木造の住宅がみっしりと建っていたことがわかります。
こういった見比べができる昔のいい写真が見つかれば、今の写真と見比べる記事を書きたいなーと思っています。
以上、台風11号により増水した鴨川のようすのレポートでした。