東京は銀座にある、日本で最も歴史のあるインドカレー店の一つ、ナイルレストランさんに行ってきました。
「日本最古のスパイスカレー」などと言われることもある看板メニューのムルギーランチを食べてみたかったことに加え、私がカレー自作をはじめるきっかけになった本 『「ナイルレストラン」ナイル義己のやさしいインド料理』は、このナイルレストランの3代目、ナイル義己さんによる著書だったことも理由でした。
日本最古のインドカレー店、ナイルレストラン
東銀座駅からすぐ、歌舞伎座の和風な建物から生える高層ビルに驚きながら歩いていると、ナイルレストランがありました。
ナイルレストランの創業者であるA.M.ナイル氏は、1909年にインドで生まれ、日本への留学やインド独立のための活動を経て、1949年にナイルレストランを創業。日本最古のインド料理店と言われ、現在は2代目のG.M.ナイルさん、3代目のナイル善己さんがお店を継がれています。
日本最古というだけでも興味津々ですが、私がナイルレストランに行ってみたかったのは、私がカレーを自分でつくるきっかけになった本が、ナイル義己さんのレシピ本『「ナイルレストラン」ナイル義己のやさしいインド料理』だったからです。
きれいな写真と詳細な解説によって、インド料理という未知のジャンルがわかりやすく紹介されています。カレーづくりに興味を持っている方に、ぜひオススメです。
そんなわけで、歴史を感じつつも可愛らしいさがある建物を見ながら、感慨深くお店に入りました。
ナイルレストランの名物「ムルギーランチ」
店内は夕食どきということもあり人で溢れています。見渡すとみなさん名物のムルギーランチを食べています。
私も席についてメニューを少し確認。「ムルギーランチを注文することは決めているけど、ちょっとメニューも見てみようかなー」……などと思う間もなく、インド人の店員さんに「ムルギーでいい?」と聞かれてしまいました。(笑)
というわけで注文はムルギーランチ。夜でもランチです。特にランチとかディナーとかは関係ないようですね。
外観と同じくどこかレトロで可愛らしい内装。
ふと見ると、ナイル善己さんも店内におられ、お客さんと親しげにお話されていました。
しばらく待つと、ムルギーランチが到着。
ところでムルギーランチとは何か。ムルギーランチは、骨付きの鶏もも肉が一本入ったカレーとターメリックライスを中心に、キャベツの炒めものとマッシュしたじゃがいもが添えられたプレートです。骨がついた状態でサーブされるものの、その場でウェイターさんが骨を外してくれます。このエンターテインメント感もいいですね。
というわけで私も目の前で骨を外してもらいました。
日本最古のインドカレー店であるナイルレストランですが、ムルギーランチについて言えば、本場のインドカレーとは違うもの、むしろ現在の日本のカレーのもとになったものの一つのように感じます。ただし、旨味重視な日本のカレーと比べると、より塩味中心なインドカレーに近いと思いました。
決して派手さのある味ではなく、ボリュームもしっかりあるいぶし銀な印象なのですが、それがまた歴史を感じます。
こだわりの鶏肉を使用されているとのことで、鶏肉もおいしく、キャベツとじゃがいもがとてもいいアクセントになっています。
ここから日本のカレーが始まったのだなーと、噛み締めながらいただきました。
おなかいっぱいで満足です。
まとめ
以上、日本最古のインドカレー店、ナイルレストランのムルギーランチでした。
念願かなって訪れたナイルレストランでは、歴史を感じるおいしく特別なカレーがいただけました。
記事中でも触れている本は、自分でカレーを作ってみたい方にとてもおすすめです。ビジュアルでわかりやすく、写真も美しく、おいしいインドカレーが作れます。
もう一冊、同じくナイルさんによるこちらの本もオススメです。
お店も本も、ぜひ試してみてください。
- 店名:ナイルレストラン
- 住所:東京都中央区銀座4-10-7
- 営業時間:[月・水~土]11:30~21:30、[日・祝]11:30~20:30
- 定休日:火曜日